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システムエンジニアが目指す第3の道
これまで、システムエンジニアの目標と言えば、プロジェクトマネージャーになることだった。少なくとも業界内ではそれが慣例化しており、それ以外のキャリアパスはほとんどなかったといってよい。しかし、技術屋として長年この業界に身を置いてきたエンジニアの中には、管理職への転身に馴染めない者も多い。これは、技術者は一生技術者としてスキルを磨き続けるアメリカのシステムとは対照的で、日本特有の年功序列の価値観から生まれてきたものだと考えられる。
このシステムから脱却し、技術で身を立てようとすれば、独立してフリーエンジニアになるしかない。しかし、それは将来に何の保証もない、リスクの高い方法でもある。ただ最近では、ここに第3の選択肢が生まれようとしている。これまで人海戦戦術を用いて行われていた傾向が強かった開発プロジェクトも、その内容が複雑化するにつれて、より幅広い知識をもった専門家が必要となってきたのだ。それが役職として結実したのがITスペシャリストやITアーキテクトと呼ばれる存在だ。
今のところ、これらの役職に対する認知度は低く、業界内でも何をする仕事かよく分からないという声が多いのが実情である。しかし、その必要性は確実に高まっており、それのもつ価値がプロジェクトマネージャーなどの管理職と肩を並べる日も遠くはないだろう。そうなった時、そこで働く人間も、より自分に適したキャリアパスを描くことが可能になるのである。
システムエンジニア職の特徴を知ろう システムエンジニアとして働く場合の心構え
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